ショック冷めやらず
幸い今日が祝日で良かった。
後で1時間くらいは仕事をする予定ではある。
頭痛がするのは低気圧の影響か、ショックが大き過ぎたからか。
体外受精の治療に踏み込む前から顕微授精だけは最後の砦、且つ踏み込むかも決めていなかったのに。
とにかく、あの同意書のチェックが悔やまれてならない。
杉山産婦人科に支払った金額は累計で75万を超えた。
ただの一度も移植なしに、去ろうと言う決断に8割心は流れている。
朝から様々な論文を読み漁り、Jetstageで「生殖医療と発達障害の関連性」と言う論文に出くわした。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsbpjjpp/23/3/23_201/_pdf/-char/ja
一部抜粋:
わが国では,ART が急激に増加してきた 1990 年 代以降に出生した子どもたちが,精神疾患の多くが 明らかになる青年期 11)に達し始めている。自然妊 娠とは異なり ART では人の手が加わり,特に胚操 作の時期とエピゲノム形成や初期の体細胞分裂の時 期が重なる
近年では顕微鏡レベルでは観察されない微小な染 色体異常(copy number variation : CNV)や全エ クソンの塩基配列が調べられ,両親には存在しない de novo の突然変異が ASD と関連していることが報 告されている 18)。一方で顕微授精により de novo の 染色体異常が増加するとの報告もある 2)。さらに, Beckwith ─Wiedemann syndrome や Angelman syn- drome(一部自閉症症状を示す)等のエピゲノムの 異常に起因する疾患が ART 後の妊娠に多いという 報告がなされており 15),エピゲノム異常は ASD の 病因としても注目されている 4)。
私が1番気にかかるのは、このエピゲノム異常。
自然妊娠とは異なりなんらかの染色体異常に起因する可能性があるなら、みだりに顕微授精を進める医師や培養師の倫理観をどう捉えるか。
現在の生殖医療は疑わしきは即顕微授精。
受精率が50〜70%と高いから。
でも、結局染色体異常から体外受精ほどの妊娠継続率はない。
どれだけ母体と経済に負担を強いるのか。
無責任に感じてならない。
いや、無責任だ。
生殖医療の現場には責任なんて存在しない。
受精しなくても、染色体異常があっても、生後障害が発覚しようとも、その生命の選別を行った者には一切の責任はない。
改めて怖い世界だと感じる。
何度も言うが、顕微授精でしか命を望めない場合、顕微授精に頼ることは悪いことだとは思わない。
私も同じ立場ならそうすると思う。
しかしながら、体外受精の可能性も残されるなか、試しもせずに問答無用の顕微授精。
卵子は5個あったのに、全て顕微授精、、、。
全く解せない。
スプリットはできなかったのか?に。
その考えはなかった、とのこと。
患者に一つの意思確認もしない。
本気で恐ろしい。
頭痛が治らない。
待ったなしで来月には41歳になる。
受精卵4つを破棄して、転院。
気が遠くなる。